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外傷後の癒着切歯の歯冠修復

著者:Andersson Lars/Sabel Nina
公開日: 20250124
更新日: 20250124

背景

強直は、通常、上顎前部の侵入や離断などの重度の歯の外傷の後に、歯の根管が損傷したときに発生します。強直は、外傷中、歯が口の外にある間、または損傷した歯の位置変更や再植の処置中に生じる根管の損傷の影響として発生することがあります。損傷を受けていない骨膜は通常、骨を一定の距離に保つことでその完全性を維持します。根管が損傷すると、歯は周囲の骨の成長から保護されなくなり、象牙質に接触して歯が強直状態になります。骨が徐々に象牙質に置き換わり、いわゆる歯周吸収が起こり、最終的に歯は完全に吸収されて骨に置き換わります。成人患者では成長阻害はないが、患者が若く成長中の場合は、置換吸収に加えて、強直歯の周囲の骨も成長阻害を受け、歯は最終的に、インフラポジション。癒着した歯が隣接する歯も固定するため、隣接する歯も影響を受け、癒着した領域に傾き、下方位に陥ることがよくあります。 (図1)

診断

図 1. 患者番号 1。歯 21 は再植後に癒着を起こしました。歯は大きな打診音と歯槽突起の成長阻害を示しました。隣り合う歯が成長阻害領域に傾いています。

強直は歯を叩いて(打診検査)、損傷のない隣の歯を叩いたときに比べて大きな音が聞こえることで診断されます。強直歯も完全に可動性がありません。しばらくすると、骨吸収の置換もX線で確認できますが、骨癒合の臨床的兆候は、X線で骨吸収の置換が検出できるよりも早く見られます。代わりに、フォローアップ中に成長遅延の兆候を探す必要があります。この領域では、いわゆるインフラポジションと呼ばれる現象が、成長期の若い個体ではしばらく経ってから見られます。したがって、外傷後のフォローアップでは強直と成長遅延を臨床的に診断することが重要です。

治療の原則

以前、そのような歯根を抜歯する試みがなされましたが、特に顔面舌面に大きな骨欠損が生じました。 1984年、ストックホルムのイース…

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