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横方向の偏差

著者:Dimberg Lillemor/Bjerklin Krister
公開日: 20240405
更新日: 20241216

背景

横咬合異常には交叉咬合や鋏角咬合などの異常が含まれます。偏位が 1 本の歯に限定されている場合、通常は交叉咬合鋏角咬合という用語が使用され、歯の位置の偏位として分類されます。交叉咬合とは、噛み合わせたときに、2本以上の下顎大臼歯と小臼歯が上顎の頬側咬頭に対して頬側に噛み合う不正咬合と定義されます。シザースバイトとは、噛み合わせたときに、2本以上の下顎大臼歯と小臼歯が上顎の歯に舌側で噛み合う噛み合わせ異常と定義されます。逸脱は片側の場合も両側の場合もあります。片側交叉咬合は、強制的な動きとの関連性によってさらに区別されます。 RP(中心関係/後退接触位置)とIP(習慣的な接触位置)の両方での咬合分析を通じて、強制的な動きの存在を判断できます。

交叉咬合の英語の用語は「buccal crossbite」または「posterior crossbite」です。シザースバイトは「舌側交叉咬合」で示されます。 「シザーズバイト」という用語は、シザーズバイトを指すために使用されることもありますが、文献では明確ではありません。 「前方交叉咬合」は、スウェーデン式の「前頭反転」を指します(矢状面偏位に関するファクトシートの「前正常咬合」のセクションを参照)。

原因

異常は、機能的、歯的、または骨格的(基礎的)性質、あるいはそれらの組み合わせである可能性があります。交叉咬合は主に乳歯の早期咬合で形成され、吸啜癖や口呼吸につながる呼吸器疾患の結果として生じます。吸ったり口呼吸をしたりすると、舌が口腔内で低い位置を占めるため、上顎歯列が圧迫されて下顎歯列より狭くなり、交叉咬合が形成されることがあります。

安定した咬合位置を得るために下顎を横方向に動かすと、強制的な動きを伴う片側交叉咬合が発生する可能性があります。これは、咬合の発達が続く間に代償的に歯が傾斜するのを伴っている場合が多いです。稀なケース…

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