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OLP(口腔扁平苔癬)

著者:Robledo-Sierra Jairo/Garsjö Vegard
公開日: 20240313
更新日: 20241220

背景

口腔扁平苔癬(OLP)は、口腔粘膜に影響を及ぼす比較的一般的な慢性自己免疫疾患です。

OLP は、苔癬様接触反応、苔癬様薬物反応、および移植片対宿主病とともに、苔癬様組織反応のグループに属します。

有病率

スウェーデンの人口におけるOLPの有病率は約1%です。

平均年齢は55歳で、患者の65%が女性です。

病因

OLP の原因は不明です。病因には免疫系の細胞部門が関与しており、これは疾患の特徴である上皮下浸潤に反映され、T リンパ球が優勢です。

自己免疫反応を引き起こすのは特定の自己抗原ではないと思われますが、個人によって異なります。

臨床所見

OLP は 5 つの異なる臨床形態に分けられます。

臨床画像

乳頭状、網状、プラーク状の形態には白色の変化が含まれますが、通常は自覚症状を引き起こしません。白色の変化には紅斑の背景のさまざまな要素があり、上皮下炎症を反映しています。

乳頭状OLP (図1)は、小さな白い乳頭状構造を特徴とします。これらは通常、融合して網状の OLPになります (図 2)。このタイプの OLP は、変更の初期の形態であると考えられます。

プラーク状の OLP (図 3) には、線条に加えて、均質な白色プラークも見られます。この形態は喫煙者に最もよく見られますが、一部の網状要素がプラークを形成している後期形態とも考えられています。

紅斑性 OLP (図 4) と潰瘍性 OLP (図 5) は、上皮バリアが影響を受けることが特徴です。すると患者は、強いスパイスの効いた食べ物や柑橘類などを食べるのが不快だと訴えるようになります。

潰瘍性OLPは、フィブリンで覆われた大きな潰瘍が特徴です。これらのフィブリンで覆われた傷には、周囲に紅斑領域もあります。さらに周辺部では、正常粘膜の境界に白っぽい網状パターンが見られます。

図…
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