インプラント治療中の自家骨による骨増強
公開日: 20240510
更新日: 20241216
背景
歯を失った後に顎骨が吸収されるのはよくあることです。顎骨損失の他の原因としては、歯の発育不足や外傷などが挙げられます。その結果、歯科インプラントを設置できる顎骨が失われる可能性があります。そのため、場合によっては、インプラントを埋め込む前に顎骨を再建して十分な骨量を確保する必要があります。骨増強により十分な骨が回復した後、1 つまたは複数の固定具の設置を実行できます。主な材料は4つあります。
- 自家骨
- 同種移植骨(ヒトの死体骨)
- アロプラスチック材料(合成骨材料)
- 異種移植(非ヒト骨)
自家骨は口腔再建におけるゴールドスタンダードと考えられています。自家骨には骨の治癒を促進する成長因子が含まれていますが、異質骨置換材料にはそれが欠けています。骨の治癒にとって重要な主な要素は 4 つあります。
- 移植片の強固な固定
- 粘膜カバーが良好
- 移植片の血行再建
- 負担をかけずに治癒します。
口腔内のドナー部位は、多くの場合局所麻酔で実施でき、アクセスが容易で、ドナー部位に近いため移植片の虚血時間が短縮されるという利点があります。主な欠点は、採取できる骨の量が限られているため、大きな骨欠損の場合には不十分になる可能性があることです。
口腔内で採取できない大量の骨が必要な場合は、口腔外採取部位が推奨されます。以下の口腔外タグ付けサイトが利用可能です:
- 腸骨(前腸骨稜と後腸骨稜)
- リブ
- カルバリー
- 脛骨
- 尺骨
- 腓骨
適応症
歯科インプラントによる咬合機能の再建に必要な歯槽骨の不足。
処理
術前検査
臨床検査:口腔補綴および顎顔面外科。
放射線検査:
- 下顎完全無歯症:OPG
- 部分的無歯顎下顎:OPG、口腔内X線、CBCT。
- 完全に歯のない上顎/下顎では、矢状方向の偏向が大きい場合、側面X線写真を補足する必要があるかもしれません。