スウェーデン式予防歯科

ペール・アクセルソン博士とPMTC

スウェーデンのイエテボリ大学ペール・アクセルソン博士が最初に提唱した予防歯科の代表的な施術がPMTCです。ペール・アクセルソン教授が執筆した『本当のPMTC 』は、予防歯科の考え方とともに、世界中の専門家に読まれ広がっていきました。
Professional Mechanical Tooth Cleaninngのそれぞれの頭文字をとりPMTCと略され、歯科医療の専門家による歯の機械的清掃という意味です。

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むし歯や歯周病の原因 
プラーク(バイオフィルム)とは?

プラーク(歯垢)とは、歯の表面に付着する細菌の塊のことを言います。実際に目で確認することは難しいのですが、舌でザラザラとした感触を感じることができます。
プラークはうがいをした程度では取れないほど粘着性が強く、また水に溶けにくく、歯にしっかりと付着しているため、歯ブラシや歯間ブラシでなければ、落とすことが出来ません。プラークは口の中の清掃が十分になされていないとどんどん繁殖していき、歯の表面だけでなく、舌の表面、歯と歯茎の境目などに膜のように付着します。
プラーク中には口の中で繁殖した細菌が存在しており、プラーク1mg当たりに約2億を超える細菌が生息していると言われています。
このたくさんの菌の中に、むし歯や歯周病の原因になる菌が含まれているのです。

プラーク(⻭垢)の形成

プラーク(⻭垢)の形成フロー図

プラークが唾液中の成分と結びつくと、石灰化した塊、つまり歯石となります。
歯石の表面は凹凸があるため、よりプラークが付着することになり、どんどんお口の中の環境が悪化していきます。歯石は歯ブラシなど自分で取り除くことができません。歯科医院にて専門の施術でしか(スケーリングやPMTCなど)除去することが出来ないのです。

プラークの電⼦顕微鏡イメージ

プラークの電⼦顕微鏡イメージ

プロフェッショナル・メカニカル・
トゥース・クリーニング(PMTC)

Professional mechanical tooth cleaning (PMTC)

PMTCとは、特別にトレーニングを受けた歯科衛生士や歯科医師が普段の歯磨きなどでは落としきれない部位(キーリスク部位)に残ったプラークや歯石を専用の器具を使って行う歯のクリーニングの事です。特に歯茎の内側1~3mmまで入り込んだプラーク(バイオフィルム)は自分自身の歯磨きでは落としにくい為、歯垢や歯石がついてしまっているケースがほとんどです。
そしてクリーニングには専用器具と一緒に高濃度のフッ素を配合した研磨剤(プロフィペースト)を使用します。フッ素はエナメル質の修復を促進し、歯を強化します。それに加えて虫歯菌の働きを抑えるなど虫歯予防に非常に高い効果を発揮します。

この様に既についてしまった汚れを落とすだけでなく、歯の表面がツルツルだと、食べかすやばい菌などは軽いブラッシングで簡単に落ちるようになるので予防効果がぐんと上がります。

ブラッシングイメージイラスト

PMTCで使用する器具と施術の流れ 
Materials and methods

PMTCで使用する器具

  • 歯石を取り除く為の超音波または手持ちの器具
    (スケーラー)
  • クリーニングをする時に使用する回転器具の先端に付けるブラシまたはゴム
  • 専用の研磨剤(プロフィペースト)
器具

PMTCの流れ

  1. 染め出し剤でプラークを見やすくして歯ブラシで磨き落とします。
  2. スケーラーで歯石除去を行います。奥歯には歯周ポケットの深さを測る器具(歯間プローブ)を使用して、一本ずつ全ての歯の状態を把握します。1.や2.で把握した磨き残しや歯の状態に加えて、歯磨きの長さや頻度、使っている歯ブラシの形、そして生活習慣の話などを聞いた上で、クリーニングの担当スタッフがより良い歯磨きのやり方や磨きにくい箇所に使いやすいツール(デンタルタフトやフロスなど)を優しく教えてくれます。

    ブラッシングイメージイラスト
  3. 専用の器具と専用の研磨剤(プロフィペースト)を使用して、歯の表面を磨いていきます。下顎(したあご)の奥歯には三角形のチップを使用して口の中側(舌側)からクリーニングします。そして歯の状態や部位にあった器具を使用し、歯と歯の間や歯磨きが届きにくい箇所などしっかりとプラークを除去していきます。
    全ての歯と歯の間が完全にクリーニングされるまで続けます。
PMTC流れの図

「日本スウェーデン歯科学会」
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