正しい歯医者の選び方

「早い、やさしい」が良いと
思っていませんか?

「早く終わる」治療っていいですよね。

同じ保険診療でも丁寧に治療すると時間は長くなってしまう傾向にあります。
「2次カリエス」と言って虫歯治療で処置をした場所がまた虫歯になることを防ぐには丁寧さと相応の治療時間が必要と考えられます。
歯医者の治療はどこでやっても同じと思われている方もいると思いますが、残念ながらそうではないケースもあります。
必ずしも「早い」歯医者さんが「良い」歯医者さんの条件とは言えないのです。

「やさしい」と話がしやすいですね。

「やさしい」と感じることは歯科治療のスキルではなくコミュニケーションスキルです。
歯科治療には手先の器用さがとても重要です。
口下手でも手先の器用な名医がたくさんいます。
必ずしも「やさしい」歯医者さんが「良い」歯医者さんの条件とは言えないのです。

このように「早い」「やさしい」は
「良い歯医者」を見極めるべき重要な要素ではないのです。

当サイトがおすすめする「良い歯医者」の選び方は次の4つのポイントです。

選び方 4つのポイント

1治療の前に説明をする

監修:ステファン・レンバート教授

歯医者に行って「ここが痛い」と言うと、検査も説明もなく「削って治して終わり」という経験はないでしょうか。
「痛みがなくなった」=「治った」と思ってしまいがちですが「なぜ虫歯や歯周病になってしまったのか。そしてどのように防ぐのか」という事を理解してないと同じことを繰り返してしまいます。
更にお口の状態が悪くなると、全身の健康にも悪影響を与え、心筋梗塞、糖尿病、肺炎、痴ほう症など、様々な病気を引き起こす、もしくは悪化させることがわかっています。
このような背景から歯医者は治療をするだけではなく説明をする役割があると考えています。

虫歯や歯周病にならないためには…

  • 家での適切なホームケア(歯ブラシやフロスなどを使いお口の中を清潔に保つ)を行いましょう。
  • ホームケアだけでは取り切れないバイオフィルムや歯石を除去をするために定期的にクリニックに通いましょう。

正しい歯の磨き方の詳細はこちら

そして患者さんの状態(虫歯になりやすいか、なりにくいか)を把握するための検査を行う事も非常に有益です。

  • 歯周病が無いか
  • 口の中の細菌の数
  • 唾液の緩衝能(酸を中和する能力)
    →緩衝能が高ければ、わずかな虫歯であれば削って何かを詰める必要は無い場合もあります。再石灰化して治癒する事も十分にあるからです。

2滅菌/殺菌の意識が高い

クリニックなので滅菌/殺菌は当たり前と思っている方も多いと思いますが、そこまで徹底できていないという調査結果が2018年に公表されて世間をにぎわせました。
クリニック選びがとても大切だという事がお分かりになる事例です。

滅菌状況のアンケート結果

研究年度:平成29(2017)年度
公開日:2018年10月24日
研究代表者(所属機関):江草 宏(東北大学大学院歯学研究科 分子・再生歯科補綴学分野)
アンケート対象:全国1,000人の歯科医の内、回答した700人

治療にあたり手袋をはめるか
患者ごとに交換するかどうか
グラフ
歯を削るドリルを取り付ける
「ハンドピース」と呼ばれる金属製の柄を
患者ごとに交換しているかどうか
グラフ
以下の2項目について患者の治療が終わった後は、洗浄し、
さらに細菌やウイルスを100%なくす滅菌処理を行うよう厚労省の指針などで定められています。
ドリルの歯(ポイント・バー)を洗浄後、
滅菌しているか?
グラフ
歯の神経を取る治療に使う
リーマー・ファイルを洗浄後、滅菌しているか?
グラフ

滅菌状態の新聞記事

歯科診療ユニットの配管内にたまった水が、治療装置の維持管理などが適切に行われないと、多くの細菌に汚染された水で治療が行われる心配があると指摘されました。
2015年 読売新聞の記事

POINT ここをチェック! 滅菌/殺菌に対するクリニックの運用と設備

運用
  • 患者ごとに手袋を交換しユニットのクリーニングを行っているか?
  • 患者ごとに歯を削るドリルや歯の神経を取り除くリーマなどの器具を交換しているか?
  • 患者ごとにドリルを取り付けるハンドピースを洗浄及び滅菌しているか?
治療器具の洗浄と滅菌を行う装置
  • 高圧・高温(約95℃)で器具を洗浄する機械があるか?
  • 高温・高圧蒸気の中で器具の滅菌を行う機械があるか?
  • 治療器具内部の洗浄/殺菌を行っているか?
ユニット内の水の除菌装置
  • ユニット内に残った水の中で繁殖した菌を殺菌する装置を導入しているか?
    (次亜塩素酸水を循環させる、水に微電流を流すなど)
空気清浄
  • 換気窓が設置され、適時換気が行われているか?
    (空気中には切削時に飛び散ったミクロ単位のウイルスなどが漂うこともある)

3自費治療の説明をしてくれる

保険治療と自費治療との違いとは?

保険治療
「患者さんの必要性」を満たす最低限の治療です。
例えば「痛みを取る:神経を抜く」「虫歯で穴が開いたところを埋める:銀歯を詰める」「歯がなくなったので歯の代わりになるものを入れる:ブリッジや入れ歯」など
自費治療
「患者さんの希望」を満たす最大限の治療です。
例えば「歯の詰め物は金属フリーにしたい:セラミックスの詰め物」「笑った時に目立たない差し歯にしたい:セラミックスの差し歯」「歯並びをよくして見た目を綺麗にしたい:矯正」「天然歯のようにしっかり噛めるようにしたい:インプラント」「時間がたっても変色なく長持ちさせたい:セラミックスの詰め物」など
注意点 大切な歯を最大限綺麗に治したい、体に安全なものを選びたい、長持ちさせたいという最善の治療を求めるなら自費治療が必須となりますがクリニックそれぞれ価格もやり方も腕前も様々なので、クリニック選びがとても重要なのです。

4スタッフの意識が高い

監修:新橋歯科診療所 白井清士院長

意識の高いスタッフがいるクリニックを選びましょう。
以下のようなスタッフがいるクリニックは要注意!

喫煙は「百害あって一利なし」

喫煙は口臭の原因になり、虫歯や歯周病の進行を促進します。総じて口の中の状態を極めて悪くしてしまいます。
見本となるべき歯科医療従事者が自ら喫煙をしているケースがありますが、患者さんに「喫煙してもそれほど問題ないのかも」という悪影響を与えるという事を考慮していません。

患者さん自身には興味をもたず会話もしない。

患者さんの名前や顔は思い出せず、口の中の事しか覚えていない歯の治療をする事だけ考えている歯医者が存在します。
生活に寄り添えないと予防歯科は出来ません。


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