歯の外傷 - 外側脱臼
公開日: 20240618
更新日: 20241220
背景
小児や青少年の歯の損傷はよく見られます。負傷した幼い子供は、年齢、恐怖心、治療に対する未熟さなどに応じて診察が困難な場合があります。
緊急治療室への受診は、親と介護者の両方にとってストレスの多い状況になることがよくあります。介護者、保護者、子どもの間で良好な関係を築くことが重要です。この関係は、子供の歯科治療の経験に影響を与えます。
歯科チームは、子供の恐怖心やストレスを軽減できる、共感的で温かい環境を提供する必要があります。
緊急治療の目的は次のとおりです。
- 痛みをなくす。
- 最適な治癒条件を作り出します。
- 恒久的な設備への損傷のリスクは可能な限り小さくなります。
早期治療、正しい診断、そして注意深い経過観察と検査は、良好な予後をもたらす好条件となります。
診断には必ず次の内容を含める必要があります。
- 慎重な病歴聴取。
- 臨床検査および放射線検査。
- 構造化されたトラウマジャーナル(検査とフォローアップを容易にします)。
- 合併症を発症するリスクは、一次/永久咬合、歯の根の発達段階、外傷の診断、緊急治療、外傷から緊急治療までの時間を考慮して評価する必要があります(低、中、高)。外傷リスク評価は、管理間隔と修正間隔の長さを決定する指針となるはずです。
緊急診察時には写真を撮っておく必要があります(将来の評価に役立ちます)。
フォローアップチェックとフォローアップ:
- フォローアップ検査の目的は、歯髄と歯周組織の損傷の早期兆候を検出することです。
- フォローアップ診察では、歯髄と歯周組織の状態を記録し、評価する必要があります。
- 合併症を発症するリスクは、一次/永久咬合、歯根発育段階、外傷診断、緊急治療、外傷から緊急治療までの時間を考慮して評価する必要があります (低、中、高)。
一次咬合および永久咬合の外傷は以下のように分類されます。
- 硬組織損傷(歯冠骨折、歯根骨折)
- 支持組織の損傷(脳震盪、亜脱臼、突出、外側脱臼、侵入、…