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顎と首の痛みと機能障害

著者:Häggman-Henrikson Birgitta/Lindfors Erik
公開日: 20230206
更新日: 20250124

背景

顎と首の領域の間には解剖学的、神経解剖学的、機能的なつながりがあり、これらが一緒になって強力な感覚運動統合を実現します。これは顎の機能に反映され、顎と首の筋肉の共活性化が見られ、その結果、顎関節と頸関節が同時に動きます。

あくびや咀嚼などの顎の動きの際、顎と首の筋肉の関与は、口を大きく開ける動きの大きさや食べ物の大きさや硬さなどに応じて変化します。大きな隙間の動きでは、開く動きの間に頭部の伸展が見られ、閉じる動きの間に頭部の屈曲が続きます。頭の位置をより伸ばすと、口を大きく開ける動きが容易になり、顎の筋肉に力が加わります。顎と首の筋肉の解剖学的なつながりは、筋肉と筋肉群が協調して一緒に働くことを意味します。顎の動きの際、首の筋肉は、頭を安定させるための静的活性化と、開閉運動に参加するための動的活性化の両方を通じて貢献します。口を大きく開ける動作や、食べ物が大きく硬くなると、顎の筋肉だけでなく、首の筋肉、例えば胸鎖乳突筋と僧帽筋。

顎と首の動きの機能的なつながりは、人間の生来の運動行動の 1 つであると考えられており、胎児の超音波検査では、あくびの動きが頭の伸展と連動していることがすでに確認されています。 6 歳の子供でも顎と首の統合機能が確認されていますが、その年齢の運動能力はいくつかの点でまだ未熟で発達途上です。

顎と首の領域の合併症

顎と首の機能的なつながりに加えて、顎と首の領域の間には併存疾患もあります。顔に痛みがある人は首の部分にも痛みを感じやすく、首に痛みがある人は顔の部分にも痛みを感じやすくなります。首に痛みがあると、時間の経過とともに顔面の痛みが発生するリスクも高まります。逆もまた同様です。さらに、首・背中の痛みの程度と顔面領域の痛みの間には用量反応関係があります。顎と首の領域の間に痛みが顕著に広がる理由の 1 つは、三叉神経核と脊髄神経が重なり合う脳幹の神経解剖…

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